DIAMOND DOGS
- side-A
- 01. Future Regend
- 02. Diamond Dogs
- 03. Sweet Thing
- 04. Candidate
- 05. Sweet Thing (Reprise)
- 06. Rebel Rebel
- side-B
- 07. Rock 'N' Roll With Me
- 08. We Are The Dead
- 09. 1984
- 10. Big Brother
- 11. Chant Of The Ever Circling Skeletal Family
黙示録以後の世界
APL1-0576
CPL1-0576(US)
UK 1974 Original
スパイダースらと別れて本質的なソロ活動に舞い戻ったボウイは、ジギーに続く作品として、ジョージ・オーウェル原作の『1984年』なるディストピア小説の舞台化に取り組んだ。しかし、オーウェル未亡人からは劇場上演権を得られず”暗黒都市ハンガー・シティに住みつく錆びたスケート靴を履いたパンク少年たち”というコンセプトに方向転換し、『Diamond Dogs』と題したアルバムを完成させる。
オーケストラやホーン・セクションも駆使して厚みのあるサウンドを構築、さらにメドレー形式の楽曲などアルバム全体が緻密な設計に基づいているあたりはプロデューサーのトニー・ヴィスコンティとボウイの成果だろう。さらに74年のはじめに対談したビートニク作家のW・S・バロウズのカットアップ技法を詞作に持ち込み、作品世界を広げることに成功、セールス的にも全英1位を獲得した後も32週間は高順位をマークしていた。
同年アメリカの主要都市を回る豪華なセットを組んだツアーも話題を呼び、ボウイ人気はさらに高まる一方で、ボウイ本人はドラッグに耽溺し、音楽的志向はソウル・ミュージックへ傾倒していく。
オリジナル・リリースのアナログはジャケットに問題があるとされ即回収となった。というのもギィ・ペラートによるイラストのボウイの犬の下半身に性器が描かれていたのだ。これが猥褻だというので回収後は黒く塗りつぶされたものがプレスされたそうな。80年代にはピクチャー・ヴィニールも限定発売されている。
90年の再発版CDには
2曲のボーナス・トラックが収録されていたが、04年に未発表音源を多数加えた30周年記念盤がリリースされたので、こちらが決定盤となるだろう。
- S+V (90 Reissue Catalog) Series Bonus Track
- 01. Do Do
- 02. Candidate (Demo Version)
- 30th Anniversary Edition Bonus Disc Track
- 01. 1984/Dodo
- 02. Rebel Rebel (U.S. Single Version)
- 03. Dodo
- 04. Growin' Up
- 05. Alternative Candidate (A Demo For Proposed 1984 Musical)
- 06. Diamond Dogs (K-Tel Best Of... Edit)
- 07. Candidate (Intimacy Mix)
- 08. Rebel Rebel (2003)