DAVID BOWIE DISCOGRAPHY

YOUNG AMERICANS

YOUNG AMERICANS

  • side-A
  • 01. Young Americans
  • 02. Win
  • 03. Fascination
  • 04. Right

  • side-B
  • 05. Somebody Up There Likes Me
  • 06. Across The Universe
  • 07. Can You Hear Me
  • 08. Fame

ソウル・ミュージックの匣

ORIGINAL LABEL

RCA

APL1-1006
APL1-0998(US)

UK 1975 Original

これまでの活動やボウイの愛聴盤をくまなく追えていればソウル・シンガーへの転身の兆しはいくらも見出すことはできただろうが、今のようにリアルタイムに情報が得られない70年代半ばの当時、ジギーのイメージでボウイを見ていたファンは腰が抜けるほどにショックを受けたという。
ボウイ自身はR&Bなど幼い頃からブラック・ミュージックに愛着をもっており、アメリカに渡ればソウル・ミュージックの本場の空気に感化されることは必至で今にして思えば当然の流れのようだが、しかしアルバム一枚、その時の趣味趣向すべてがソウル一色になってしまうところが、どうしようもなくボウイではあるまいか。

賛否両論を巻き起こすもシングル「Young Americans」は好調で、ジョン・レノンとの共作「Fame」では初のアメリカン・チャート1位を獲得する。レノンのほかにもルーサー・ヴァンドロスやデヴィッド・サンボーンら本格ソウルの人脈が参加している。メロウなサックスの音色、テンポをきかせたカルロス・アロマーのギター、サウンド面ではまるで過去の印象とかけ離れたものに仕上がっているが、異種交配こそロックの真骨頂なのだからボウイの方法論はまさしくなのである。

91年の再発版CDにはボーナス・トラック3曲が収録。そして05年から発売延期となっていたDVDと2枚組のデジタル・リマスターのスペシャル・エディションが07年に発売され、ボーナス・トラックや当時のTV出演の映像が楽しめたが限定盤だったため現在は廃盤。DVD収録5.1chのオーディオ・トラックは音が良いどころの騒ぎではなく、ずば抜けている。通常のオーディオ、ヘッドフォンで聴くことができるから、とにかくこれは自身の耳で確かめるべし。現在は紙ジャケット仕様のデジタル・リマスターが入手可能となっている。

  • S+V (91 Reissue Catalog) Series Bonus Track
  • 01. Who Can I Be Now?
  • 02. It's Gonna Be Me
  • 03. John, I'm Only Dancing (Again)

  • 07 Special Edition Bonus CD & DVD(5.1ch Remix) Sound Track
  • 01. John, I'm Only Dancing (Again)
  • 02. Who Can I Be Now?
  • 03. It's Gonna Be Me (With Strings)
  • 07 Special Edition Bonus DVD Visual Track : Dick Cavett Show
  • 01. 1984
  • 02. Young Americans
  • 03. Dick Cavett Interviews David Bowie