DAVID BOWIE CHRONOLOGY

2000~2009

2000

1月17日、3種類を用意したシングル「Survive」がリリースとなる。
2月28日、”Brit Awards 2000”の男性ヴォーカリスト部門にノミネートされる。
3月10日、TVドラマ『Hunger』の第1話に出演。このシリーズではストーリーテラー役として出演した。03年に『ハンガー・プレミアム』としてDVDもリリースされている。
6月16日~19日、bowieNet会員向けのライヴ・イベントがNYローズランドで3日間行われる(2日目は体調悪化のためキャンセル)。
6月25日、約30年ぶりにグラストンベリー・フェスティバルに出演。メイン・ステージのラストを飾る。
6月27日、BBCラジオ・シアターでライヴを行う。この映像が後日TV放送、音源はオフィシャル・リリースされた。
同6月、ボウイの全キャリアをまとめた写真集『Bowie Style』発売。03年には日本語版も刊行される。
7月17日、シングル「Seven」が3種類同時発売。ベックによるリミックスも収録されている。
7月24日、"Yahoo Internet Music Awards"授賞式に出演。マイク・ガーソンのピアノで2曲を披露。
8月15日、イマンとの間に愛娘レクシー(アレキサンドリア・ザーラ・ジョーンズ)が誕生する。
8月29日~9月16日、ボウイと彼の音楽をモチーフにした演劇"From Ibiza To The Norfork Broads"が上演。タイニー・ダイナマイトという演劇グループによるもので、過食症で療養中の若者マーティンがファンを通り越してボウイ自身と錯覚す るまでになるが、家族やボウイの音楽が救いとなって成長していくというストーリー。
9月25日、60~70年代のBBC出演時音源を2枚組にまとめた『Bowie At The Beeb』を発表。初回限定盤には同年6月のBBCライヴを収録したディスクが付属した。
同9月、bowieNet会員の入会特典として、ライヴ・テイクやリミックスを収録した『Live And Well.com』なるコンピレーション2CDが配送される。
10月9日、ボウイ出演の映画『Mr Rice's Secret』(日本未公開)のプレミア上映がイギリスで行われる。
10月21日、"VH-1 VOGUE Fashion Awards"にプレゼンターとして出演。
同10月、次作『Toy』を制作中で初期の曲をセルフカヴァーするとの噂が広まる、実際にレコーディングも行われ、この時の音源は一部後のシングルなどに収録されるが、アルバム自体は諸事情により現在もお蔵入りのまま。

2001

2月26日、NYカーネギー・ホールで行われた"Tibet House Benefit Concert"に出演。
4月2日、母ペギーが享年88歳で死去。
5月14日、映画『ムーラン・ルージュ』に楽曲提供。劇中ボウイの曲がメドレーに使用された。
5月28日、ザ・フーのトリビュート・アルバム『Substitute - The Songs Of The Who』に参加。
7月23日、インストルメンタルを集めたコンピレーション『All Saints』を発表。これは93年にボウイが家族や親しい友人にクリスマスに贈ったCDがオフィシャル化されたもの。
9月19日、未CD化だったサントラ『Christiane F』がEMIよりリリースされる。
10月20日、NY同時多発テロ事件のチャリティー・イベント"Concert For New York City"に出演。
12月15日、ボウイが独自レーベルISOを設立した上でVirginレコードを離れ、Sony傘下のColumbiaと新たに契約を交わしたと報道される。

2002

2月22日、恒例の"Tibet House Benefit Concert"に出演。
6月3日、先行シングル「Slow Burn」発売。この曲ではギターにピート・タウンゼントが参加している。
Heathen6月5日、アルバム『Heathen』を発表。
6月7日~11月1日までNYとLAでボウイの展覧会"Sound + Vision"が開催される。
6月11日、NYローズランドでのbowieNetイベント・ライヴが開催。
6月15日、アメリカのTV番組"Live By Request"に出演。電話リクエストに答える形式でスタジオ・ライヴが撮影される。
同6月、最新アルバムをひっさげて"Heathen"ツアーが開始となる。合間に"Area2 Festival"をはさむ形で欧州やアメリカ、NYで公演を敢行。ツアーは10月下旬まで続いた。
同6月、古川貴之による訳詞集『スピード・オヴ・ライフ』が刊行される。80年までのほぼ全曲を詳細な脚注を加えて網羅している。
7月10日、ジギー30周年を記念したリマスター盤2CD『Ziggy Stardust 30th Anniversary Edition』が限定発売。出荷時に不良が発覚し、回収騒動が起こる。
9月16日、シングル「Everyone Says 'Hi'」発売。このシングルも収録曲の異なる3種類がリリースされた。
9月30日、"36th Montreux Jazz Festival"が国内放送される。ボウイは「"Heroes"」のみの出演。
同9月、ベン・ステイラー主演・監督の映画『ズーランダー』に出演。
10月21日、世界各国20種以上のヴァージョンが用意された『Best Of Bowie』がリリース。国内盤は1CDだが、他の国のヴァージョンによっては2CDも存在する。
11月4日、CD版に続き、『Best Of Bowie』のDVDが発売。47曲を収録したDVDの映像アンソロジー。インタヴューやテイク違いの映像が隠しトラックとして用意されている。
12月、ボウイを長年撮影してきたカメラマン、ミック・ロックの豪華写真集"Moonage Daydream"が発売。350部のデラックス版はサイン付きということもあり数万円という豪華さ。

2003

1月24日、ルー・リードのアルバム『Raven』発売。ボウイが参加した「Hop Flog」も収録している。
2月28日、今年も"Tibet House Benefit Concert"に出演。レイ・デイヴィスと「Waterloo Sunset」をデュエットする場面も。
3月24日、ジギー30周年を記念してライヴ盤とDVD『Ziggy Stardust』が発売。83年リリース時には「The Motion Picture」とあったが、今回はその表記なし。音源は2枚組となり追加部分が多数、映像はより鮮明にリマスターされている。限定でアナログ盤もリリー スされた。
4月21日、WarChildプロジェクトのオムニバス『Hope』がリリース。「Everyone Says 'Hi'」のリミックスを提供している。
4月28日、ジギー30周年にあわせて『Aladdin Sane 30th Anniversary Edition』も限定2CDで発表される。
6月24日に発売された映画『チャーリーズ・エンジェル・フルスロットル』のサントラに「Rebel Rebel」の新録ヴァージョンが収録される。
6月31日、David Guettaによる「"Heroes"」のリミックス・シングル「Just For One Day (Heroes)」がリリースとなる。
7月18日~8月24日、東京恵比寿にてミック・ロックの写真展"Rock'n Roll Eye"が開催される。会期中ミック・ロック本人も来日した。
7月21日、リミックスやレアバージョンを収録したCD2枚組に当時発売された映像のDVDを加えた3枚組の『Black Tie White Noise Special Edition』が10周年を記念して発売される。
8月19日、NYのポキプシーでbowieNet会員を招待して、次回ワールド・ツアーのためのウォームアップ・ライヴを敢行。
9月8日、Live By Satelliteと称して、26ヶ国・86ヵ所の会場にコンサートを衛星中継するという画期的なプロモーショナル・イベントが開催される。日本ではソ ニー乃木坂スタジオで開催され、集まったファンは新作『Reality』をいち早く堪能することができた。
Reality9月15日、9.11後のNYをテーマに制作された最新作『Reality』を発表。
9月29日、『Reality』からのシングルカット第1弾「New Killer Star」がリリース。DVD仕様でプロモーションビデオも収録された。
同日、スーパーオーディオCD(SACD)規格の『Ziggy Stardust』と『Scary Monsters』、『Let's Dance』の3枚が発売。『Ziggy Stardust』のみケン・スコットによる5.1chサラウンドのミックスが施されている。
10月7日、デンマークのコペンハーゲンより"A Reality Tour"と題したワールド・ツアーが開始される。心臓手術で余儀なくツアーを中止する2004年6月まで欧州→北米→オーストラリア→アジア→北米→欧州と世界を巡った。
10月、2002年10月のNYCマラソン・ライヴ(NYで行った数回のライヴ・ツアー)に同行したカメラマンMyriam Santos-Kaydaによる写真集『Live In New York』が刊行される。これは約10年ぶりの写真集となる。
11月17日、リミックス・バージョンを集めたコンピレーション『Club Bowie: Rare & Unreleased 12" Mixes』が発売となる。
同日、新作にLive By Satelliteのライヴ映像を収めたDVDを同梱した『Reality : Tour Edition』が発売となる。通常アルバムが白地のジャケットがこの盤ではシルヴァーに変更されている。
12月2日、89年米Rykoから発売されたボックスセット『Sound + Vsision』の新装版が発売。80年代以降の楽曲もフォローする4CDと豪華なポスターやブックレットで構成されている。
12月6日、ニュージャージー州アトランティックシティーからはじまる北米ツアーが、ボウイがインフルエンザにかかってしまったため順延に。5回の公演をキャンセルし、同月13日のカナダ、モントリオールよりスタートする。

2004

1月31日、シンコー出版のムック本『アーカイヴ・シリーズ デヴィッド・ボウイ』が発売。過去のミュージック・ライフ掲載記事や関係者のインタヴュー、ディスコグラフィーや詳細データなど、近年企画されることのなかった丸ごとボウイの1冊。
2月25日、『Reality』からの第2弾シングル「Never Get Old」が日本でのみ発売。
3月8-9日、約8年ぶりの来日公演を東京・武道館、11日には大阪公演にて。待ちわびた日本のファンに見事なステージを届ける。
3月、海外で放送され、話題を呼んだボウイと歴代キャラクター主演のVittelのCMが来日にあわせ国内でも放送される。
5月6日、この日予定されていたマイアミ公演がステージ設営スタッフの不慮の事故死によりキャンセルとなる。
6月15日、30周年記念盤の第3弾『Diamond Dogs 30th Anniversary Edition』が発売となる。今回も特典ディスクにレア音源が収録されている。
6月18日、ノルウェーのオスロ公演中に客席から飛んできたロリポップ・キャンディの棒が左目に突き刺さるというアクシデントが起こる。大事にいたらなかったものの、以降サングラスをかけてステージに立つ日が続く。
6月25日、ドイツのシェセルでのコンサートを終えた後に近くの病院に緊急入院、動脈閉塞のための心臓手術を受ける。23日のプラハ公演も肩の痛みを訴え ショウを中止していた。後のツアーの日程はすべてキャンセル、その後の1年間は療養期間としてメディアもシャットアウトする。
10月19日、2003年11月のダブリン公演を収録したDVD『A Reality Tour』発売。全米だけで10万枚の売り上げを記録する。
10月31日、フォトグラファーPhilippe Auliacによるシン・ホワイト・デューク時代のボウイの写真集『Passenger』がイタリアにて発売となる。

2005

2月2日、長らく廃盤で未DVD化だった『Love You Till Tuesday』が発売。映像特典として、貴重な70年のケンプと共演したマイム劇『The Looking Glass Murder』を収録している。
2月8日、北米の一部地域で試験販売された『Reality : Dual Disc』が一般発売。デュアルディスクは片面がCD、もう片面がDVDという新規格のディスク。5.1chサラウンド録音されたアルバムとプロモーショ ンビデオとインタビューで構成した映像「Reality EPK」なども収録。
4月18日、廉価のコンピレーション『The Collection』が発売となる。
7月20日発売の映画『ステルス』のサントラにDavid Bowie and BT名義の新曲「(She Can)Do That」が収録される。
7月22日、こちらも長らく廃盤だった『ジャスト・ア・ジゴロ』がDVDとなってリリースされる。
8月24日、幻のメイキング映像を収録して『ラビリンス 魔王の迷宮』もDVD化。当時映画館に足を運んだ世代からも注目を集める。
9月8日、NYカーネギーホールで行われたFashion Rocks 2005に出演。心臓手術以来はじめてとなるステージで「Life On Mars?」とアーケイド・ファイアと共演して「Five Years」や「Wake Up」を熱演。
9月14日、アーケイド・ファイアのコンサートに飛び入り出演し「Queen Bitch」を披露。
11月14日、発売延期となっていたDVDオーディオ規格の『David Live』と『Stage』が発売となる。

2006

6月、シド・バレット追悼のため、ロンドンで行なわれたデイヴ・ギルモアの公演に出演し「Arnold Layne」と「Comfortably Numb」を共演。後にDVDやシングルとしても発売される。
リッキー・ジャーヴェイスのコメディTV番組『Extras』に本人役で出演。ピアノを弾きながら歌うシーンが観られる。
10月20日、天才科学者ニコラ・テスラ役で出演した映画『プレステージ』がアメリカで公開。監督はクリストファー・ノーラン。ヒュー・ジャックマンらと共演している。
10月31日、ロンドン・フィルム・フェスティバルで上映されたスコット・ウォーカーのドキュメンタリー映画『30世紀の男(原題:30th Century Man)』が上映される。スコットに多大な影響を受けたボウイは製作総指揮にクレジット、出演も果たしている。10年1月に国内盤DVDも発売となった。
11月、"Keep a Child Alive"基金の音楽イベントBlack Ballに出演し、3曲を披露。「Changes」ではアリシア・キーズと共演。
同11月、北欧の携帯電話端末メーカーNokiaが世界各地のCDショップと協力して設立するデジタル音楽配信サイト"Music Recommenders"のホスト役にボウイが就任。プロモーション映像に出演したり自身のお気に入りの楽曲やアーティストを紹介するなどサイトの看板となる。
12月13日、声優として出演したリュック・ベッソン監督の実写と3Dアニメで構成されたファンタジー映画『アーサーとミニモイの不思議な国』がフランスで公開となる。ボウイは魔王のマルタザール役をつとめた。

2007

1月10日、待望されていたボウイ旧譜の紙ジャケット・シリーズがEMIとSonyから発売。海外のハードコレクターからも注目を集める。
5月1日、盟友ジェフ・マコーマックがツアー同行時に撮り下ろした写真を集めた写真集『From Station to Station: Travels with Bowie 1973 - 1976』が豪華写真集の版元として有名なGenesis Publicationsより限定数で発売。73年日本からロシアへ渡る際の写真や『地球に落ちてきた男』当時の写真が多数収録されている。
5月、NYの高架鉄道の廃線を活用した公園で開催されたハイライン・フェスティバルのキュレーターを務める。参加アーティストの選定や出演交渉などに取り組む。
bowieNetがインターネットのアカデミー賞とも称される第11回Webby賞でLifetime Achievementを受賞。
7月9日、ライヴCD2枚組をセットにしたライヴDVD『Glass Spider』発売。DVDは豪州公演、CDはモントリオール公演のFM放送音源より。 7月23日、オリジナル・アルバムに数えられるものの長らく廃盤だった『The Buddha of Suburbia』がEMIより新装リリース(ジャケット写真がカラーに)される。
9月、白人学生に暴行を加えた事件に対し、容疑で告発されている黒人学生のために1万ドルを寄付し、さらに声明文を発表する。
11月21日、ボウイの映像作品も手がけたジュリアン・テンプルの監督によるグラストンベリー・フェスティバルのドキュメンタリーDVD『グラストンベリー』が発売。ボウイの00年のステージも収録されている。

2008

5月7日、『Live Santa Monica '72』がEMIより公式音源として発売される。限定でアナログ盤もリリース。
スカーレット・ヨハンソンのアルバム『Anywhere I Lay My Head』収録の2曲にバックヴォーカルでゲスト参加。
6月29日、ボウイ自身の選曲による編集盤『iSELECT』リリース。これは先行した英国新聞の企画が下敷きとなっている。
7月11日、アメリカで『ライフ・ドア~黄昏のウォール街(原題:August)』が公開。ボウイは財界のフィクサー、サイラス・オギルビー役で出演。

2009

1月23日、息子であるダンカン・ジョーンズの本格映画デビュー作『月に囚われた男(原題:Moon)』が米サンダンス・フィルム・フェスティバルにて上映され、父親ボウイも駆けつけた。10年4月10日に日本でも劇場公開となる
7月、99年に出演した『VH1 Storytellers』がCD+DVDのセットでEMIより公式にリリース。輸入盤のみだがDVDには日本語字幕も表示され、曲間のMCも楽しめる仕様となっている。
8月31日、発売40周年を記念した『Space Oddity 40th Anniversary Edition』が2枚組豪華パッケージで発売。未発表音源も多数収録。
9月、eBayオークションに『Young Americans』セッション時のオープン・リールが出品され話題となる。未発表曲やデモ音源などが収録されており、ボウイの代理人とも噂される入札者によって高額で落札された。
10月28日、EMIの旧譜カタログが高音質素材を採用したSHM-CDの紙ジャケット・シリーズとして再発。リマスターなし、ほぼ前回と同様のパッケージでの再発に非難の声も上がる。07年同様3回に分けてのリリースとなる。

2010

1月27日、03~04年に大成功を果たしたリアリティ・ツアーのライヴCD『A Reality Tour』がSonyより発売となる。収録公演は既発DVDのダブリン公演で同じだが、CD用にミックスされたうえにボーナス・トラックを追加。
2月24日、ユニバーサルよりデビュー・アルバム『David Bowie』がデラックス・エディションとして発売に。モノ+ステレオ音源を収録し、さらにボーナスCDには未発表音源が25曲収録。