DAVID BOWIE AT THE BBC RADIO SESSIONS 67-72

LEGENDARY LOST BEEB TAPES

ボウイに関するマニアックな話題といえばBBC音源の調査はひとつの典型に挙げられるだろう。執着の薄いファンは詳細なデータの羅列ですでに敬遠してしまうはずである。だが待ってほしい。このページでを追うだけはしていただけないだろうか。ほかは何も気にせずで結構。言いたいことはそれだけなのである。

イギリスの国営放送局BBCのラジオ番組にセッションを録音する目的でボウイが出演したのは、スターダムを駆け上がる時期にあたる1967年から72年にかけてと91年以降に数回。ラジオ・セッションが組まれる背景には、当時レコード音源はアーティストの権利保護のために放送できなかったという事情があった。このページでは72年までの全12回の出演記録を掲載しBBCセッションズとまとめてみることにしよう。
なぜBBCセッションズが重宝するかといえば、スタジオ・アルバム以外でボウイの曲が録音されているのがラジオ放送用のセッション、つまりBBCセッションズしかないからである。しかもジギーで爆発的な人気を獲得するまでの時期のもの。同じ時期でも探せば異なる局での録音物やコンサートの隠し録りテープなどあるが質・量ともにBBCセッションズには到底及ばない。これを見逃さないだけでもボウイ観は深みを増し洗練されるだろう。

ここから本題だが、全12回の出演で延べ70曲近くを数えるBBCセッションズを全曲聴きもらすことなく制覇するためには、3枚のタイトル(計4枚のディスク)を用意する。それが冒頭で述べたの割り当てである。

『Bowie At The Beeb : The Best Of The BBC Radio Sessions 68-72』 (Disc1&2)
『The Rise And Rise Of Ziggy Stardust Volume 1 and 2』 (Disc1&2)
   『The Rise And Rise Of Ziggy Stardust Volume 3 and 4』 (Disc1&2)
『The Lost Beeb Tapes』

まず00年に念願のオフィシャル・リリースとなった本家『Bowie At The Beeb』には1回目や8回目の出演分が含まれていないことが分かるだろう。だが、これまで全く流出していなかった2回目の68年出演分が陽の目を見たことでボウイマニアを感激させた。そしてブートレッグの決定盤『The Rise And Rise Of Ziggy Stardust Volume 1~4』は2枚組の2タイトルで、本家公式盤に収録されていない音源を欠かさずフォローしている。結論は『Bowie At The Beeb』の2枚組と『The Rise And Rise Of ZS Vol.1~4』4枚組の計6枚があれば現存するすべてのトラックが補完できるということだ。09年製の最新のブートレッグ『The Lost Beeb Tapes』はすべてをフォローできてはいないが本家公式盤との重複を避けた収録となっているから参考として掲載してみた。
ほかにもBBC音源を収録したブートレッグは数多くあるので自分で探してみるのもいいだろう。

最後に、今回はマニア気質でないファンにもBBCセッションズから新たなボウイの魅力を改めて発見していただくということと収録タイトルの紹介という目的で構成したため、オフィシャル・リリース以前の経緯やセッション内容には触れておらず、また人物や地名の表記など日本語に置き換えている。さらに調べてみたいという方にはページ最下部に関連リンクを設けているのでそちらを参照いただきたい。

TOP GEAR 1967/12/18

  • 録音:1967年12月18日
  • 放送:1967年12月24日
  • 再放送:1968年1月28日
  • プロデューサー:バーニー・アンドリュース
  • エンジニア:デイヴ・テイト
  • 録音スタジオ:ロンドン、ピカデリー201番地、ピカデリー・第1スタジオ
  • デヴィッド・ボウイ(Vocal, Guitar)
  • スティーヴ・ペレグリン・トゥック(Pixiephone)
  • 以下、7人あるいは16人編成のアーサー・グリーンスレイド・オーケストラ
  • アーサー・グリーンスレイド・オーケストラ(Orchestra)
  • Love You Till Tuesday
  • In The Heat Of The Morning
  • Silly Boy Blue
  • When I Live My Dream
  • Little Bombardier
  • Something I Like Would Be (not recorded)
  • 備考:「Something I Like Would Be」が録音されたことはケネス・ピットが著書『The Pitt Report』に記しており、セッション・リストに加えられているが、どうやら「In The Heat Of The Morning」の制作中の仮題などとの誤認らしい。ボウイ本人もその事実はないと発言している。

TOP GEAR 1968/05/13

  • 録音:1968年5月13日
  • 放送:1968年5月26日
  • 再放送:1968年6月20日
  • 司会:ジョン・ピール
  • プロデューサー:バーニー・アンドリュース
  • エンジニア:ピート・リッツェマ、アラン・ハリス
  • 録音スタジオ:ロンドン、ピカデリー201番地、ピカデリー・第1スタジオ
  • デヴィッド・ボウイ(Vocal, Guitar)
  • 以下、14人編成のトニー・ヴィスコンティ・オーケストラのうち判明している6人
  • トニー・ヴィスコンティ(Backing Vocal)
  • ハービー・フラワーズ(Bass)
  • バリー・モルガン(Drums)
  • ジョン・マクラフリン(Guitar)
  • アラン・ホークショウ(Keyboard)
  • スティーヴ・ペレグリン・トゥック(Backing Vocal)
  • In The Heat Of The Morning
  • London By Ta-Ta
  • Karma Man
  • When I'm Five
  • Silly Boy Blue (broadcast 1968/06/20)
  • 備考:「When I'm Five」はサウンドトラック『Love You Till TUesday』に収録。「Silly Boy Blue」は再放送のみ。

D.L.T (DAVE LEE TRAVIS SHOW) 1969/10/20

  • 録音:1969年10月20日
  • 放送:1969年10月26日
  • 再放送:1968年1月28日
  • 司会:ブライアン・マシュー
  • プロデューサー:ポール・ウィリアムズ
  • エンジニア:ピート・リッツェマ、デイヴ・プライス
  • 録音スタジオ:ロンドン、ニュー・ボンド・ストリート、エオリアン・ホール・第2スタジオ
  • デヴィッド・ボウイ(Vocal, Guitar)
  • 以下、5人はジュニアズ・アイズ
  • ミック・ウェイン(Guitar)
  • ティム・レンウィック(Backing Guitar)
  • ジョン・”ホンク”・ロッジ(Bass)
  • ジョン・ケンブリッジ(Drums)
  • グレアム・”グロム”・ケリー(Backing Vocal)
  • Unwashed And Somewhat Slightly Dazed
  • Let Me Sleep Beside You (not broadcast)
  • Janine (not broadcast)
  • 備考:

THE SUNDAY SHOW : INTRODUCED BY JOHN PEEL 1970/02/05

  • 録音:1970年2月5日
  • 放送:1970年2月8日
  • 司会:ジョン・ピール
  • プロデューサー:ジェフ・グリフィン
  • エンジニア:トニー・ウィルソン アシスタントエンジニア:クリス・ライセット
  • 録音スタジオ:ロンドン、ロウアー・リージェント・ストリート、パリス・シネマ・スタジオ
  • デヴィッド・ボウイ(Vocal, Guitar, Keyboard)
  • 以下、3人はトニー・ヴィスコンティ・トリオ
  • トニー・ヴィスコンティ(Bass)
  • ミック・ロンソン(Guitar)
  • ジョン・ケンブリッジ(Drums)
  • Amsterdam
  • God Knows I'm Good
  • Buzz The Fuzz
  • Karma Man
  • London Bye Ta-Ta
  • An Occasional Dream
  • The Width Of A Circle
  • Janine
  • Wild Eyed Boy From Freecloud
  • Unwashed And Somewhat Slightly Dazed
  • Fill Your Heart
  • I'm Waiting For The Man (not broadcast)
  • The Prettiest Star
  • Cygnet Committee
  • Memory Of A Free Festival (edit)
  • 備考:本家公式盤の本セッションのトラックはボウイ本人が所有のマスターを提供したという。「Memory Of A Free Festival」は放送時間の都合で3分ほどカットされた。

SOUNDS OF THE 70S : ANDY FERRIS 1970/03/25

  • 録音:1970年3月25日
  • 放送:1970年4月6日
  • 再放送:1970年5月11日
  • 司会:アンディ・フェリス、再放送時の司会:デヴィッド・シモンズ
  • プロデューサー:バーニー・アンドリュース
  • エンジニア:ニック・ゴム
  • 録音スタジオ:ロンドン、ノーサンバーランド・アヴェニュー、プレイハウス・シアター・スタジオ
  • デヴィッド・ボウイ(Vocal, Guitar)
  • 以下、3人はトニー・ヴィスコンティ・トリオ
  • トニー・ヴィスコンティ(Bass)
  • ミック・ロンソン(Guitar, Backing Vocal)
  • ジョン・ケンブリッジ(Drums)
  • I'm Waiting For The Man
  • The Width Of A Circle
  • Wild Eyed Boy From Freecloud (broadcast 1970/05/11)
  • The Supermen (not broadcast)
  • 備考:

IN CONCERT : JOHN PEEL 1971/06/03

  • 録音:1971年6月3日
  • 放送:1971年6月20日
  • 再放送:1971年6月23日
  • 司会:ジョン・ピール
  • プロデューサー:ジェフ・グリフィン
  • エンジニア:クリス・ライセット アシスタントエンジニア:ジョン・エイチェル
  • 録音スタジオ:ロンドン、ロウアー・リージェント・ストリート、パリス・シネマ・スタジオ
  • デヴィッド・ボウイ(Vocal, Guitar, Keyboard)
  • ミック・ロンソン(Guitar, Backing Vocal)
  • トレヴァー・ボルダー(Bass)
  • ミック・”ウッディ”・ウッドマンジー(Drums)
  • マーク・カール・プリチャード(Guitar)
  • ジョージ・アンダーウッド(Vocal)
  • ダナ・ギレスピー(Vocal)
  • ジェフリー・”アレキサンダー”・マコーマック(Vocal)
  • Queen Bitch
  • Bombers
  • The Supermen
  • Looking For A Friend
  • Almost Grown
  • Oh! You Pretty Things (not broadcast)
  • Kooks
  • Song For Bob Dylan (on vocal George Underwood)
  • Andy Warhol (on vocal Dana Gillespie)
  • It Ain't Easy (on vocal David Bowie, Geoffrey Alexander, George Underwood)
  • 備考:放送時間超過が見込まれ「Oh! You Pretty Things」は編集段階でカットに。当日のバンドは”Heron”と仮名が与えられていた。

SOUNDS OF THE 70S : BOB HARRIS 1971/09/21

  • 録音:1971年9月21日
  • 放送:1971年10月4日
  • 再放送:1971年11月1日
  • 司会:ボブ・ハリス
  • プロデューサー:ジョン・F・マイヤー
  • エンジニア:ジョン・ホワイト、ビル・エイトキン
  • 録音スタジオ:ロンドン、シェパーズ・ブッシュ、ケンジントン・ハウス T1スタジオ
  • デヴィッド・ボウイ(Vocal, Guitar, Piano)
  • ミック・ロンソン(Guitar, Bass, Backing Vocal)
  • The Supermen
  • Oh! You Pretty Things
  • Eight Line Poem
  • Kooks
  • Fill Your Heart (broadcast 1971/11/01)
  • Amsterdam (not broadcast)
  • Andy Warhol (not broadcast)
  • 備考:「Fill Your Heart」は再放送のみ。

SOUNDS OF THE 70S : JOHN PEEL 1972/01/11

  • 録音:1972年1月11日
  • 放送:1972年1月28日
  • 再放送:1972年3月31日
  • 司会:ジョン・ピール
  • プロデューサー:ジョン・F・メイヤー
  • エンジニア:ニック・ゴム
  • 録音スタジオ:ロンドン、シェパーズ・ブッシュ、ケンジントン・ハウス T1スタジオ
  • デヴィッド・ボウイ(Vocal, Guitar)
  • 以下、3人はスパイダース・フロム・マース
  • ミック・ロンソン(Guitar, Piano, Backing Vocal)
  • トレヴァー・ボルダー(Bass)
  • ミック・”ウッディ”・ウッドマンジー(Drums)
  • Hang On To Yourself
  • Ziggy Stardust
  • Queen Bitch
  • I'm Waiting For The Man
  • Lady Stardust (broadcast 1972/03/31)
  • 備考:本セッションの「Hang On To Yourself」は現存しないという説がある。『BBC Sessions 1969-1972 [Sampler]』(NMC NMCD 0072)にこの11日録音のテイクとして収録されたものが、次回9回目(1/18)録音とされるテイクと同一だったことが本家公式盤で判明する。11日録音のテイクが差し替えられのではないか、という説も。「Lady Strdust」は再放送のみ。

SOUNDS OF THE 70S : BOB HARRIS 1972/01/18

  • 録音:1972年1月18日
  • 放送:1972年2月7日
  • 司会:ボブ・ハリス
  • プロデューサー:ジェフ・グリフィン
  • エンジニア:クリス・ライセット アシスタントエンジニア:ジョン・エイチェル
  • 録音スタジオ:ロンドン、デラウェア・ロード、メイダ・ヴェール・第5スタジオ
  • デヴィッド・ボウイ(Vocal, Guitar)
  • 以下、3人はスパイダース・フロム・マース
  • ミック・ロンソン(Guitar, Backing Vocal)
  • トレヴァー・ボルダー(Bass)
  • ミック・”ウッディ”・ウッドマンジー(Drums)
  • Hang On To Yourself
  • Ziggy Stardust
  • I'm Waiting For The Man
  • Queen Bitch
  • Five Years
  • 備考:『Bowie At The Beeb』初回出荷分ではディスク2収録の本セッション「Ziggy Stardust」が10回目(5/16)の「Ziggy Stardust」に置き換えられている(つまり5/16が重複)ミスが発覚して回収騒ぎとなる。EMIは9回目(1/18)の「Ziggy Stardust」1曲のみ収録したCDを購入者に送付することで対処した。

SOUNDS OF THE 70S : JOHN PEEL 1972/05/16

  • 録音:1972年5月16日
  • 放送:1972年5月23日
  • 再放送:1972年7月25日
  • 司会:ジョン・ピール
  • プロデューサー:ピート・リッツェマ
  • エンジニア:ニック・ゴム
  • 録音スタジオ:ロンドン、デラウェア・ロード、メイダ・ヴェール・第4スタジオ
  • デヴィッド・ボウイ(Vocal, Guitar)
  • 以下、4人はスパイダース・フロム・マース
  • ミック・ロンソン(Guitar, Backing Vocal)
  • トレヴァー・ボルダー(Bass)
  • ミック・”ウッディ”・ウッドマンジー(Drums)
  • ニッキー・グレアム(Piano)
  • White Light White Heat
  • Moonage Daydream (broardcast 1972/07/25)
  • Hang On To Yourself
  • Suffragette City
  • Ziggy Stardust
  • 備考:「Moonage Daydream」は再放送のみ。

JONNIE WALKER LUNCHTIME SHOW 1972/05/22

  • 録音:1972年5月22日
  • 放送:1972年6月5~9日
  • 司会:ジョニー・ウォーカー
  • プロデューサー:ロジャー・ピュージー
  • エンジニア:ニック・ゴム
  • 録音スタジオ:ロンドン、ニュー・ボンド・ストリート、エオリアン・ホール・第2スタジオ
  • デヴィッド・ボウイ(Vocal, Guitar)
  • 以下、4人はスパイダース・フロム・マース
  • ミック・ロンソン(Guitar, Backing Vocal)
  • トレヴァー・ボルダー(Bass)
  • ミック・”ウッディ”・ウッドマンジー(Drums)
  • ニッキー・グレアム(Piano)
  • Starman (broadcast 1972/06/6-9)
  • Space Oddity (not broadcast)
  • Changes (not broadcast)
  • Oh! You Pretty Things (broadcast 1972/06/5)
  • 備考:「Starman」のバッキング・トラックはトライデント・スタジオ録音のオリジナルが使用された。さらに同曲は番組のシングル・オブ・ザ・ウィークに選ばれ、初日以外で連日放送となる。「Oh! You Pretty Things」は初日のみの放送。

SOUNDS OF THE 70S : BOB HARRIS 1972/05/23

  • 録音:1972年5月23日
  • 放送:1972年6月19日
  • 司会:ボブ・ハリス
  • プロデューサー:ジェフ・グリフィン
  • エンジニア:クリス・ライセット アシスタントエンジニア:ジョン・エイチェル
  • 録音スタジオ:ロンドン、デラウェア・ロード、メイダ・ヴェール・第5スタジオ
  • デヴィッド・ボウイ(Vocal, Guitar)
  • 以下、4人はスパイダース・フロム・マース
  • ミック・ロンソン(Guitar, Backing Vocal)
  • トレヴァー・ボルダー(Bass)
  • ミック・”ウッディ”・ウッドマンジー(Drums)
  • ニッキー・グレアム(Piano)
  • Andy Warhol
  • Lady Stardust
  • White Light White Heat
  • Rock 'N' Roll Suicide
  • 備考:

Related Links

BBC sessions (Illustrated db Discography)
DAVID BOWIE BBC RADIO SESSIONS (Bowie Wonder World)
BBC (Bassman's David Bowie Page)
Bowie at The Beeb (The ZIGGY STARDUST Companion)
Promotional information direct from the BBC (Teenage Wildlife)
US Press Release 2000/07/28 (Mitch Schneider Organization)
US Press Release 2000/12/08 (Mitch Schneider Organization)